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特別な歯ブラシができるまで
わずか2.5秒で歯ブラシヘッドに5460本の毛を装着する方法


カラフルで、シンプルで、美しい形。
唯一無二のデザインであるCURAPROXの歯ブラシは、2019年に40周年を迎えました。
この記念すべき年に、私たちはクラデン・マネージング・ディレクター兼クラプラストCEOの
マルコ・ザヴァローニとともに、スイスが誇るデガーハイムの工場に招待され、
完璧な精度で歯ブラシが製造される様子を見学することができました。

色とりどりの歯ブラシが工場のあちらこちらへと動き回る中、
保護ガラスを隔てた向こうでは機械が高速で動き回り、
青いオーバーオールを着た従業員が全て正常に動いているかを、モニター越しにチェックしています。

近代的な工場の中でさえ、たくさんの色が意味を成している…
その情景を目の当たりにし、自然と笑顔になりました。

クラプロックスの歯ブラシはスイスのデガースハイムで40年前と同じように生産されています。
外には緑豊かな丘陵地帯が広がり、ここから北東に30kmほど離れたボーデン湖のほとりでは、
青々とした平地の風景に変わります。

クラプラストCEOのマルコ・ザヴァローニ(左)と
生産担当のエツィオ・ガブリエーレ(右)

クラデンのマネージング・ディレクターであるマルコ・ザヴァローニは、工場内の案内役を務めてくれました。
彼はクラブロックスの40年を次のように話します。

「クラプロックスの歯ブラシは、1979年、デザイナーのノルディ・ブラウンが完成させました。
ブラウンは実用的でシンプルなものをつくりたいと考え、長期にわたる研究の末に
現在3億本以上売れている歯ブラシをデザインしたのです。
40年の間に最も変わったのは、製造工程です。
以前は多くのことが手作業で行われていましたが、今ではすべてがオートメーション化されています。
そのおかげで少数ながらもより精巧な商品が作れるようになりました。」

今年、私たちは1,100万本の歯ブラシを生産しました。
来年は1,400万本を生産する予定です。

現在、工場では11人が働いています。
すべての機械を丁寧に操作し、工場を運営できる資格と訓練を受けた従業員が、2つのシフトに分かれて働いています。
2019年、この工場では1100万本の歯ブラシを生産しました。
これは、1時間あたり3,000本、1分あたり50本以上の歯ブラシを生産していることになります。
2020年は、1,400万本の歯ブラシを生産する計画です。
そこでクラデンは、工場のスタッフとして働いてくれる有能な人材を探しています。

工場のツアーをしている間、工場内なのにそれほど騒がしくないことに気が付きました。
しかし、成型場の前につくと、大きな音が響いています。
顆粒と染料が240度に加熱され、わずか数秒でクラプロックスの歯ブラシの形にプレスされるため、
カタカタと大きな音が絶え間なく鳴り続きます。

我々の歯ブラシの秘密?
それはシンプルなデザインと特別な素材です。

ブラシが縮んだり変形したりしないように、冷却のプロセス極めてゆっくりと行われます。
色とりどりの歯ブラシの列が冷やされて流れていく様子を見ながら、
私たちはずっと頭の中にあった疑問を口にしました。

「私たちの歯ブラシの秘密?シンプルなデザインと特別な素材の2つだと思います。
この歯ブラシは人間工学に基づいたハンドルで、毛先が丸みを帯びているので、とてもソフトな感触なのです。
従来の歯ブラシは毛の本数が500本程度ですが、クラプロックスCS5460は5,460本と非常に多く、
素材は柔らかく、歯ぐきに優しい歯ブラシなのです。」

「この毛は、当社が特許を持つ特殊な素材、
”クーレン®繊維”で作られています。
他社の歯ブラシのブラシ部分の多くはポリアミドで作られていますが、
ポリアミドは水分を吸収するため、硬くなってしまいます。
私たちのブラシは、水の中でも外でも、ずっと同じ柔らかさです。」

40年の間、素材も変わっていません。
「原材料が変われば、歯ブラシの使用感も変わってしまう。私たちは、クリーンな素材だけを仕入れて使っています。」
マルコは、微笑みながらそう答えてくれました。

デガースハイムの工場は2015年にオープンし、
クラプロックスの CS5460、CS3960、CS1560、キッズ、ハイドロソニック電動歯ブラシのヘッド部分を生産しています。
2019年には、歯間ブラシの生産もここで始まりました。

「我々の成功の大部分は、海外のどこかではなく、ここで生産しているということの結晶でもあると考えています。
スイスの製造業は精密で高品質であることで有名ですよね。」
とマルコは誇らしげな表情で語りました。

<歯ブラシ製造の5ステップ>

1.成形と色付け

熱可塑性樹脂の成形セクションの天井から、2本のホースが車のバンほどの大きさの機械の奥へとつながっています。
ここで、数秒のうちに小さな粒と染料が240度に加熱され、液化し、歯ブラシはカラフルな形にプレスされます。
 
冷却してエンボス加工を施した後、ブラシは次のフロアに移動します。

染色された粒状物
成型機
成型機
エンボス加工

2.ブラシ毛をつける

1つ上の階では、歯ブラシのブラシ部分が登場します。
ロボットが人間の目に留まらない程の速さで歯ブラシのヘッドの39個の小さな穴にブラシ束を固定していきます。
1つのヘッドに最大5,460本の毛を装着するのに、わずか2.5秒しかかかりません。
 
ブラシ毛の素材は、とても特別なものです。
「クーレン®繊維」と呼ばれるこの素材は、歯ぐきにとても優しく、クラデンが特許を所有しています。

植毛機に入るところ
植毛機

3.カットして丸める

3つの工程を経て、ブラシ毛の長さを揃えます。
しかし、これではまだ毛先が角張っているので、次に研磨機で歯や歯茎を傷つけないように丸めます。

切断機
ブラシ毛の品質チェック

4.品質チェック

歯ブラシ1本1本に2回の品質チェックが行われます。
最初の検査は、エンボス加工直後に自動カメラで行われます。
色が抜けているなどの問題があれば、その歯ブラシはすぐ製造工程から外されます。

2回目のチェックは、ブラシの長さを切り、毛先を丸めた後に行われます。
カメラと作業員により最終チェックをし、毛が出ている等不具合があった場合は、
作業員が手作業で毛をカットします。

エンボス加工後の品質確認
植毛機での品質チェック

5.梱包して完成!

梱包すれば、歯ブラシの完成です。 歯ブラシには、近隣の工場で生産された透明なブラシ保護用ヘッドカバーを合わせます。
そして、プラスチックで作られたブリスターと呼ばれるパッケージの中に入れ、最後に段ボールの蓋をして閉じれば…
歯磨きで歯をきれいにする準備は完了です!

写真提供:
ピョートル・ガスカ&ヤナ・ゴンビコヴァ




CS5460 ウルトラソフト
歯ブラシ


¥1,210



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